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● ギリシャ神話の不思議な世界

こんにちは。蛭田えみです。

占星術という言葉に出逢うよりずっと前、星空を見るのが大好きでした。

小学生のころ、学校の図書室で、ギリシャ神話にも出逢いました。

神様って、もっと清廉潔白だと思っていたので、最初にゼウスの物語を読んだときは、衝撃でした。

子供だったので、よくわかっていない部分も多かったと思いますが、とにかく、めちゃくちゃだと感じたわけです。

実際、メチャクチャですよね。

物語を読み進んでいくと、人間関係(神様関係?)の複雑さに、何度、相関図を見ても、理解できないでいました。

だけど、それが興味をかきたてたのだと思います。

普通に両親がそろっている家に、生まれ育っていたら、持つことができなかった、共感を生むような内容もあったからです。

神話の神たちを、人として(?)見たり感じたいしていたその経験は、占星術でホロスコープを読み解くときに、とても役立っています。。

時間も空間も、超えてしまうような物語に、強くひかれました。

だけど、私たちも魂的に見れば、時間も空間も、制限はないわけですよね。

私たちの中にも、壮大なストーリーが眠ってて、今の人生の中では、そのひとつを、現実的にやっていってるって、感じるのです。

魂の物語は、とても大きくて、私たちが感じ取れるのは、その断片。

だけど、小さな断片を、いい加減にしていては、全体にたどり着くことはない。

だから、スピリチュアルであることは、今の現実を、地に足をつけて、生きていくことだと思うのです。

いろんなセミナーで学んだこと、人と接することで刺激を受けたこと、どれも大切なこと。

だけど、私の原点は、惹かれてやまない、ギリシャ神話です。

ホロスコープ上の天体は、ギリシャ神話の神々に由来しています。

10の天体は、10人の私。

神話の世界は、私たちが持つ、10人の私そのものです。

 

太陽神 アポロン

ホロスコープの中心になる星は、太陽です。

ギリシャ神話では、太陽の神「アポロン」として登場します。

古くから世界中で神格化され、今なお崇拝の対象となっている太陽は、ギリシャ神話では、太陽神アポロンとして登場します。 

ギリシャ神話では、世界は円盤状になっていて、大陸の周りを海が取り囲み、海流(オケアノス)がぐるぐると回っているとされていました。 

4頭の神馬が引く戦車に乗ったアポロンは、天空の道を東から昇り、天頂を通って、西の果てにある海流オケアノスに沈み黄金の宮殿に入ります。

そこで沐浴を済ませた後、黄金の盃に乗って川の流れに沿って、西から東に戻り、そして再び、夜明けと共に東から昇ると考えられていました。 

アポロンは、ゼウスとレトの子で、神々の中で最も美しい神と言われていました。

芸術の守り神、竪琴の名人、弓の名人、人間に初めて医術を教えた神、真理の神とも言われます。

アポロンは最も美しい神と言われながら、妻コロニスとの悲劇で代表されるように女性にはあまり縁が無かったようです。

占星術では、生まれ持ったエネルギーを表す太陽。

神話では、多彩な才能を持っている神様ですね。

 

月の神 アルテミス

太陽と同じくらい大切な月。

ギリシャ神話では、ゼウスとレトの子で、アポロンと双子として、生まれた「アルテミス」です。

美しく、ちょっと気が強いアルテミスは、白馬が引く銀の馬車で、夜空の闇を飛び回っていました。

そんな時、森に迷い込んだ狩人・オリオンと恋に落ちます。

しかし、アルテミスの兄・アポロンの策略で、愛するオリオンを自分の手で殺してしまいます。

アルテミスは、父であるゼウスに、訴えるのですが、ゼウスも、死者の復活を、認めることはできません。

嘆き悲しむアルテミスを見て可愛そうだと思ったゼウスは、アルテミスが馬車にのって夜空を走る時に、オリオンと再会できるようにと、オリオンを天に上げました。

また、アルテミスは、森と狩りを愛し純潔を愛する処女神です。

しかし、気性激しく、残忍性も持っています。

純潔、処女神でもあるアルテミスが、沐浴をしていたときに、不幸にもアクタイオンという男が出くわしてしまいました。 

見ようとしたわけではないのに、激怒したアルテミスに、鹿に変えられてしまいました。

もうひとつ、アルテミスのニンフのひとりの話があります。 

アルテミスを取り巻くニンフたちは、永遠の処女を誓わなければならなりませんでした。

ところがカリストというニンフはゼウスにそそのかされ、妊娠してしまいます。

カリストはずっと黙っていましたが、沐浴していた時に、おなかのふくらみに、気づかれてしまいました。

アルテミスはそんな汚らわしい彼女を森から追放しました。

人生をどう生きたいかの強い動機付けは、月が司っていますが、アルテミスの、自分を貫く力と、共鳴しているように感じます。

 

水星の神 ヘルメス

水星の神は、ギリシャ神話では、「ヘルメス」です。

ゼウスとマイアの子供で、翼のはえた靴をはき、風のように速く走ると言われています。

アルカディアのキュレネー山の洞穴で生まれ彼は、その日のうちに揺りかごから出て、アポロンの五十頭の牛の群れを盗みました。

そして、その日のうちに何ごともなかったかのように揺りかごに戻ったのです。

この顛末を知ったゼウスは機知にとんだ彼をオリンポスへと連れていき、以後ヘルメスは、神々の伝令役として仕えることになりました。

水星も、太陽のすぐ近くに位置し、宵と明けの空を俊敏に動くことから、太陽の伝令と考えられています。

こうして、情報伝達や知識の神として崇められるようになりました。

牛を盗まれたアポロンも、ヘルメスが奏でる、亀の甲羅に羊の腸を張って作った竪琴が欲しくなり、竪琴を手に入れることで、ヘルメースを許しました。

そのため、商売の神ともいわれます。

ただし、知恵も裏返せば策略・裏切り・詐欺ともなり得ます。

そのため、盗賊の守り神と言われることもあります。

 

金星の神 アフロディーテ

金星は、私たちの豊かさや、心地よさを知っています。

ギリシャ神話では、愛と美と豊穣の女神「アフロディーテ」です。

アフロとは泡の意味です。

天空の神ウラノスの末子であるクロノスが、横暴な父神の男根を切り落としてエーゲ海に捨てた時、したたり落ちた精液から白い泡が立ち、そこから生まれたというエピソードがあります。

また、ゼウスとディオーネの娘とされています。

恋愛において自由奔放な考えを持つアフロディーテは結婚した後も複数の男性と関係を持ちます。

その中の男性の一人であった軍神アレスとの間に生まれた子こそが、恋愛を司る守護神エロスです。

母と同じように非常に美しい容姿を持っており、いつも金の弓矢と船の弓矢を持っています。

この金の弓矢で射ぬかれると、最初に見た人に恋をしてしまう!

逆に船の弓矢を受けると、最初に見た者に嫌悪感を抱いてしまうと伝えられています。

常識に囚われない自由な行動から、アフロディーテは、娼婦の守り神としても崇められています。

また、一方で、人々に純粋な恋心を芽生えさせる、高貴な愛の女神としても崇拝されてきました。

美と愛の女神の彼女がいなくては、どこにも喜びがないと言われています。

明けの明星、宵の明星というとおり、金星もまた姿をあらわす時間が変化します。

月も変化の象徴ですが、金星もそうなのですね。

アフロディーテは、私たちが、常識にとらわれることなく、本当に心地よいと思うものを手に入れることを、応援してくれているのです。

 

火星の神 アレス

火星の神は、ギリシャ神話では、「アレス」です。

ゼウスとヘラの息子として、知られています。

争いを好む残忍な神として知られ、様々な災いの種をまき散らすとして忌み嫌われていました。

戦争に勝つための戦略や栄誉の神アテナに対して、アレスは戦場での狂乱や破壊を司る神として、知られています。

いろいろな場所で、妹と2人の息子を連れて、戦争をけしかけたともいわれますが、神話にも多くは登場しません。

不和の女神である妹のエリスと、息子のデイモス(恐れ)とフォボス(恐怖)をいつも連れて、戦争をけしかけたともいわれています。

この息子たちは、愛と美を司る女神アフロディーテとの間に産まれました。

アフロディーテは、ヘファイストスという夫がいましたが、マルスとの仲は、深くなる一方でした。

それに怒った、ヘファイストスが罠をかけ、マルスとアフロディーテの醜態をさらけ出しました。

このことから、占星術でも火星と金星のふたつの惑星の結びつきは重視され、恋愛運や相性を見る際には欠かせない惑星となっています。

 

木星の神 ゼウス

木星の神は、ギリシャ神話では「ゼウス」です。

ゼウスは、クロノス(土星の神)と妻レアの間に生まれました。

クロノスは、妻レアとの間に、ヘラ(ジュノー)・ヘスティア(ベスタ)・デルメル(セレス)・ハデス(冥王星)・ポセイドン(海王星)をもうけます。

しかし、王の座を奪われることを恐れた、クロノスに、次々に、飲み込まれてしまいます。

末のゼウスだけは、母のレアがクレタ島の山中に、隠し育てました。

成人したゼウスは、ガイアとオケアノスの娘メティス(知恵)の協力で、呑み込まれた兄弟姉妹をを吐き出させ、クロノスを倒しました。

こうしてゼウスを長とし、ポセイドン、ハデス等を閣僚としてオリンポス山を拠点に世界を統治しました。

ゼウスは、慈悲深い神として知られています。

しかし、一旦怒りだすと、雷光を放って敵を打つという恐ろしい力を持った神でもあります。

また、大変正義感が強く、嘘や誓いを破ることを許さなかったとされています。

恋愛に関しては非常に奔放な神として有名です。

正妻であるヘラの目を盗んでは、美しい女性と次々に恋に落ち、数えきれないほどたくさんの子供をもうけています。

木星の有名な4つの衛星の名前(ガニメデ、カリスト、エウロパ、イオ)は、全てゼウスの愛人達の名前が付けられているそうです。

ガニメデは、トロイ国の王子で全身が金色に輝く美少年。

カリストは、月の女神アルテミスに仕える美しい森や泉の妖精(ニンフ)。

エウロパは、テュロス国の王女。

イオは、女神ヘラの神殿の美しい巫女。

 

土星の神 クロノス

土星の神は、ギリシャ神話では「クロノス」です。

ガイア(地球の神)とウラノス(天王星の神)は、ティタン神族、キュクロプス族、ヘカトンケイル族と呼ばれる、たくさんの神々を生みます。

ティタン神族の中に、時間の神、クロノスがいます。

クロノスは、もともとは農耕の神といわれていました。

ギリシア語で「時間」という意味の、クロノスと混同され、時間の神とも見なされるようになりました。

クロノスは、姉である、大地の女神レアと結婚します。

しかし、父であるウラノスを暗殺したクロノスは、「お前も息子によって同じ目に遭わされるだろう」という父の予言に脅えていました。

いつか自分が子供に倒される日が来るかも知れないと怖れて、子供を飲み込んでしまいました。

このときのみ込んだ子供たちは、ポセイドン、ハデス、ヘラ、デメテル、ヘスティア。

すべて、ホロスコープ上に現われる星たちです。

妻のレアは、そんなクロノスから逃れてゼウスを産み落とします。

しかし、父ウラノスが予言した通り、クロノスは不運をまぬがれた息子ゼウスに、底なし沼に封じ込められ、倒されました。

クロノスは、ティタン神族であり、土星で一番大きな衛星には、このティタン(タイタン)の名が付けられています。

ギリシャ神話の時間の神クロノスは、太陽系の惑星のひとつである、土星として残っています。

クロノスは、農耕の神なので、土星の記号は、麦を収穫する際に使用する鎌を表しています。

土星までの星は、肉眼で見ることができ、天王星が発見されるまでは、もっとも遠くにある星であると言われていました。

そのため、「土星までの星は人間の潜在意識を、天王星から外側の星は人間の無意識の領域を象徴しているのだ」という説もあります。

土星と天王星は、ホロスコープの中では、新旧の対立として、見ることができます

神話では、父のウラノス、息子のクロノスですが、ホロスコープでは、新しさを表す天王星と、古さを表す土星です。

この辺り、何だか興味深いなと思ってしまいます。

 

天王星の神 ウラヌス

天王星の神は、ギリシャ神話では、ガイアから生まれた、天空の神「ウラノス」です。

神話の神は、ガイアとウラノスから次々に生まれます。

ガイアとウラノス、ふたりは、母と息子という関係。

でもなぜか、このふたりは、夫婦になります。

そして、クロノスをはじめとする、男女6柱(中心となる人)・12の子供を生みだします。

ところが、ウラノスは、自分の子供たちを、愛そうとはせず、奈落に閉じ込めてしまったのです。

なぜなら、自分の子供によって、王位を奪われることを、恐れていたからです。

そこで妻のガイアは、末子であるクロノスに、父ウラノスへの、復讐を勧めます。

やがてクロノスは、ウラノスの男根を切り落とし、支配権を奪ってしいます。

その際、ウラノスは、「お前も、息子によって、私と同じ目に遭わされるだろう。」と予言しました。

実際、クロノスもまた、息子であるゼウスに、討たれてしまいます。

ギリシャ神話の中で、全世界を最初に治めた、天空神ウラノスは、太陽系の惑星のひとつである、天王星として残っています。

天王星のまわりを回る衛星には、シェイクスピアなどの、文学作品の登場人物の名前が、付けられているそうです。

また、元素のひとつである「ウラニウム(ウラン)」の語源にもなっています。

 

海王星の神 ポセイドン

海王星の神は、ギリシャ神話では、「ポセイドン」です。

ポセイドンは、生まれた時に、父であるクロノスにのみ込まれますが、後に、ゼウスに助けられます。

ポセイドンは、兄弟であるゼウス(木星)とハデス(冥王星)と一緒に、巨人ティタン神族を征服し、海洋を領土とすることが許されました。

海の神として伝えられていますが、怒ると海上に嵐を起こすこともあるため、船乗りには大変恐れられていたようです。

また、一説によれば、馬の飼育法と馬術を人間に教えたのは、ポセイドンなのだとか。

ポセイドンと妻のアムピトリテの間に産まれた、トリトンという息子の名前が、海王星の最大の衛星の名前して付けられいます。

またゼウスに負けないくらい女好きです。

沢山の愛人をつくりますが子供は全てが気性が荒かったり、怪物が生まれています。

例えば、有名なのはオリオン、ペルセウスに退治される怪物メドゥーサとの間に生まれました。

ポセイドンも、子供たちも、どちらかと言えば、乱暴ですが、海王星のイメージは、繊細で、優しい感じがするのは、面白いなと思います。

ちなみに、ローマ神話ではネプチューンと呼ばれており、惑星の英語名はこれに由来しています。

 

冥王星の神 ハデス

冥王星の神は、ギリシャ神話では「ハデス」です。

冥界の神であるハデスは、海の神ポセイドン(海王星)、大神ゼウス(木星)の兄弟として知られています。

ある時ハデスは、花と実りの女神であるペルセポネを、妻として冥界へ連れ去ってしまいました。

これを知ったペルセポネの母・デメテル(大地の神)は嘆き悲しみ、娘を探す旅に出ます。

ハデスはいったんはペルセポネを地上の世界へ返しますが、すでに彼女は冥界のザクロを食べた後…。

地上には戻れない身体になっていたのです。

そこで、ペルセポネの父であるゼウスは、1年のうち3分の2を地上で、3分の1を冥界で暮らすように提案しました。

これにより、ペルセポネが不在の4ヶ月間は、地上には花が咲かなくなったのです。 

これが、冬の始まりであると語られています。

唯一積極的に行動したのがペルセポネを妻にしようとした時だけで、後は時を待ち、全てが死の国に流れ来るのを待ちます。

プルトンには「富める者」と言う意味がありますが、ハデスは待つ事で富める者になったのです。

 

地球の神 ガイア

神話の世界は、まず混沌(カオス)から生まれた、大地の女神「ガイア」から、始まります。
ガイアは、天体では地球です。

古代の人々は自分達のいるところを「世界の中心」と考えていたので、地球には神々の母となった大地の女神ガイアの名前が付けられました。

ガイアは、すべての神の母です。

地球を、母なる地球と表現するのは、ガイアと関係がありそうですね。

ホロスコープにおいても、地球は中心です。

自分が生まれた場所(地球上)から、見上げた空の星たちの配置が、ホロスコープです。

このガイアから、ウラノスが産まれ、ギリシャ神話の神々の世界が始まるのです。

 
 
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